豊かな心をもつ貧しい男が、まごころからの祈りを友へと贈った。
『クリスマスの祈り』 ブライアン・モーガン

☆クリスマスの1日目に
君のために喜びを祈ろう。
あふれるばかりの喜びと
心うるおす笑い声を。
笑い声は病をいやし
喜びはたましいを高く舞いあげる。

☆クリスマスの2日目に
君のために吐息を祈ろう。
心を晴らす深い吐息を。
人は吐息をつくときに
どうにもできない現実を
うけいれるのだろう。

☆クリスマスの3日目に
君のために涙を祈ろう。
あふれる涙は目を澄みわたらせ
きらめく星をうつしてくれる。
流した涙はたましいをきよめ
いやしの道へと進ませる。

☆クリスマスの4日目に
君のために静けさを祈ろう。
平和をもたらす静けさを。
争いも戦いも心のなかで芽ばえ
心のなかで芽をつまないと
いけないものだから。

☆クリスマスの5日目に
君のために知恵を祈ろう。
正しい決断へとみちびく知恵を。
知恵の声に従い
日々、ことばとおこないで
かしこくふるまえるように。

☆クリスマスの6日目に
君のために忍耐を祈ろう。
苦難にうちかつ忍耐を。
じっと耐えているうちに
困難は すぎさり、
しんぼう強く待つときに
成功はおとずれる。

☆クリスマスの7日目に
君のために勇気を祈ろう。
雄々しく進みゆく勇気を。
行く手に誘惑や危険が
待ちうけていても
まっすぐ問題に立ち向かえるように。

☆クリスマスの8日目に
君のために、あわれみの心を祈ろう。
人の痛みを理解するあわれみの心を。
ほんとうに人を助けられるのは
人を理解したとき、
ほんとうに人を理解できるのは
おなじ痛みを経験したときだから。

☆クリスマスの9日目に
君のために はたらく喜びを祈ろう。
夢を実現するために
すすんではたらく喜びを。
その夢が君のものでも
君の助ける だれかのものでも
かわりはない。

☆クリスマスの10日目に
君のために信仰を祈ろう。
ゆるがぬたしかな信仰を。
信仰は人としての生き方と
生きる目的をかたちづくり
人を神に近づける。

☆クリスマスの11日目に
君のためにのぞみを祈ろう。
心にあふれる豊かなのぞみを。
のぞみは心のあり方をさだめ
進むべきめあてとなり
生きる理想をつくりだす。

☆クリスマスの12日目に
君のために愛を祈ろう。
心の底から涌きでる愛を。
くらしのなかで行き交う人に
いつも愛を
あたえることができるように。

